当社も手動の研磨機やディスクグラインダーでステンレスパイプやタンクなどの研磨をします。グループ会社の日章金属工業には、長尺のパイプを連続して研磨できる自動研磨機もあります。仕上の仕様で「400番で研磨」とか言いますが、「研磨」という言葉を使うのは、一般的には金属や石材などの材質に使うことが多いように思います。
日曜大工の木工では・・・粗い木口や木表を磨くのは研磨(ポリッシング)と言わずヤスリ掛け(サンディング)が主のように思います。ニス掛けの仕上げで水やすりでピカピカにするのは研磨と言ったりしますが、こっちは木材を磨くというよりニスの樹脂を磨いてる状態ですね。
木材なので凹凸やのノコギリ跡等のギザギザがきついため、磨くより削る要素が強いです。ちなみにヤスリ掛けはSanding(サンディング)、木工のやすり掛け機はSander(サンダー)といいますが、金属研磨機はPolishing machine(ポリッシングマシン)といいます。削る原理はどちらも同じ。サンド(砂状の研磨粒子)を紙や布に塗布したものでガシャガシャこすります。
ステンレス材料の表面仕上げで400番は一般的です。日曜大工でも仕上げで400番を良く使います。一般的に木工では240番とかそれ以下の粗いサンドペーパーで削り取るように磨いてから400番で仕上げる・・・のような使い方をします。
この240番(#240)とか400番(#400)という数字は何でしょうか?サンドペーパーの番号はザラザラ度(単位面積にあるブツブツ数)の値に「#」や「番」を付けたものです。番数が大きいほど目が細かくすべすべに仕上がり、240番は中目クラス、400番は細目クラスに入ります。
撫でると除病のあるびんずるさんに(写真:東大寺)やご神体の牛さんなどは木製でも、撫でられる場所がテカテカに光っている場合がありますが、普通の木材は金属のように頑張って磨いてもピカピカにはなりません。
そこでニスを塗布して細かい目地を樹脂で埋めるのですが、その前にひと手間サンディングシーラーという下地材を使うとよい仕上がりになります。シーラーの透明樹脂が木材の細かい溝を埋め、きれいにニスが乗るようになります。またニスが無駄に木材に吸収されないのでニスの節約にもなります。
何の話か分からないうちにスピーカーが完成しました。amazonで自動車用スピーカ?のグリルを千円ほどで購入。8cmスピーカーには不釣り合いなでかいグリルでアクセントをつけ完成。さらに1000番ぐらいペーパーで水やすりをかけたりコンパウンドで磨いてピアノのようにすることもできます。が自分の部屋程度にはとりあえずこれで十分。
早くもブログのネタ切れにお付き合いいただきまして、どうもすみませんでしたm(__)m